3次元の有限変形(大変形)問題を対象とする構造解析では回転量のことがずいぶん厄介な問題となる。並進変位量のようなベクトル量ではなく、連続操作での交換則も成り立たないからである。
3次元の有限変形(大変形)問題を対象とする構造解析では回転量のことがずいぶん厄介な問題となる。並進変位量のようなベクトル量ではなく、連続操作での交換則も成り立たないからである。
イスラム原理だ、キリスト原理だといって世情騒がしいこのごろだが、こと古典力学の分野の教典といえば変分原理がそうではないだろうか。 われらが有限要素法も、その基礎論からスタートし
昨年(2002)の師走に入る頃、“セレンディピティー”という洋画が上映されていたのを読者は覚えておられるだろうか。内容はラブロマンスものだが、不可解なタイトルが付いているので、
筆者の手元には昔、さる有名大学の先生方が執筆された3巻からなる構造力学の教科書がある。その3巻の序文には次のようなことが書かれている(趣旨を変えない範囲で少し文章を簡略化してい
筆者は、比較的古くからコンピュータに接してきたので、これまでにたくさんの種類のコンピュータを経験することができた。国産3大メーカーの汎用機を皮切りに2種類の OS の IBMマ
筆者が初めてコンピュータを使用した時の言語は Alogol(アルゴル)であった。Alogolと言っても若い方はとんとご存じないと思うが、Pascal の源流だと言えば、だいたい
プリ/ポストプロセッサの完備された有限要素法解析システムの商用コードを使用する場合――特に制御変数の設定等が不要の線形解析の場合――の弊害は、少々の入力データの間違いがあっても
前の話の中に出てきた、サン-ヴナンの原理というのは、厳密に数学的に証明されている原理ではなく、経験則に基づいた原理である。 本原理は、力学的に等価な荷重条件であれば、荷重作用点
有限要素法というのは、一面では誤差の最小化問題と言える。すなわち、最小二乗法と同じく、全体を見渡して誤差が最小となるようなパラメータ(変位型有限要素法の場合、節点変位)を決定す
等方性の弾性材料に限って言えば、弾性定数は2つあり、そのうちの1つがフランスの数学者、物理学者であるポアソン(Poisson;仏1781-1840)の名が冠せられたポアソン比で