言うまでもないが、多くの土木構造物は必然的に大型構造物となる。したがって、その構造解析の対象が完成系だけでなく、仮設系構造または施工中の構造を対象とする構造解析が重要となってく
言うまでもないが、多くの土木構造物は必然的に大型構造物となる。したがって、その構造解析の対象が完成系だけでなく、仮設系構造または施工中の構造を対象とする構造解析が重要となってく
本エッセイ第68話で機械系FEMと建設系FEMの主に利用面での相違点を述べておいた。ここでは、少し後者のFEMコードの中身に立ち入った話題を拾ってみたい。建設系とは言っても、建
以前、古本市で買ってきた本をこの年末、年始の間にようやく読むことができました。それは、安倍能成著「岩波茂雄傳」です。言わずと知れた岩波書店の創業者、岩波茂雄の伝記です。著者の安
材料力学や構造力学の教科書でのメインテーマである梁の力学は、その構造ラインはほとんどが断面の図心軸である。FEMにおいても、一定断面の単一部材を考える場合は、図心軸で考える梁要
本エッセイ第65話で、ラーメン構造の格点部の問題点を言及してきた。そこでは、オフセット機能という手段を使った格点部問題点の回避策-回避といえば聞こえがいいが、実際は一種の諦めの
前回のピン結合ように伝達力がゼロという極端なことではないが、さりとて剛結合ではオーバーな結合になるというケースでは、材端にバネを付設して、そのバネを介してフレーム構造の格点に接
構造力学の応用部門で登場する連続梁やラーメン構造では、隣接する梁材の結合は剛結合が標準とされている。すなわち、格点部に接合される各部材の変形前の相対的幾何関係は、変形後も保持さ
江戸幕末を背景にした本を読んでいると、ときおり杉享二(こうじ)という名を目にすることがあります。よくある勤王志士と佐幕派との丁々発止の類ではなく、洋学者仲間の物語の中での話です
しばらく難しい話題が続いたので、一休みの意味を兼ねて今回は簡単な話題としたい。ここで読者にクイズ問題のような、ごく簡単な力学問題を提供するが、これは、私が最近ある仕事をやってい
第111話以降、薄肉開断面梁における曲げねじり理論をテーマに話を続けてきたが、最後に一つの危険な荷重置換の話題を紹介して、このシリーズの締めくくりとしたい。 今シリーズ執筆に際