今年(2006)も桜の季節が巡ってきた。古来、桜を詠った幾多の歌がある中で、筆者は在原業平の次の歌が一番耳に残っている。 「世の中にたえてさくらのなかりせば 春の心はのどけから
今年(2006)も桜の季節が巡ってきた。古来、桜を詠った幾多の歌がある中で、筆者は在原業平の次の歌が一番耳に残っている。 「世の中にたえてさくらのなかりせば 春の心はのどけから
過日、ある FEM ユーザより有限要素法解析で求めた平板の曲げモーメントの値が公式集の表にある数値と違うという指摘を受けた。 その問題点というのは、3辺固定1辺自由の矩形板に等
いくらメカに弱いドライバーであっても、車のエンジンについてのおおよそのことは知っていると想像する。同様に、有限要素法をブラックボックス利用するユーザも、有限要素法のエンジン部と
工学問題における各種の技術計算プログラムを開発する人にとっては“補間”という技術はかなり重要である。有限要素法も定式化の第一歩は補間関数の選択から始まっているとも言える。筆者の
固体を対象とした時間依存の工学問題には1次系(1階時間微分)と2次系(2階時間微分)とがある。前者の代表が熱伝導問題であり、後者の代表が振動問題である。ここでは、前者の方の話題
今回は、のっけから問題集のようなものでスタートして恐縮するが、下記の問題をちょっと考えていただきたい。明確な理由とともに即座に解答できる読者は既に充分、構造力学のセンスをお持ち
前2回で分岐現象に絡む話題を提供したが、結局、非線形微分方程式には解の一意性がないために分岐現象が潜在するということである。荷重-変形曲線を数値解析で追いかけていったとき、出く
弾性安定のテーマを扱う教科書のページには、昔からエラスティカと呼ばれている梁の変形曲線がたいてい掲載されている。そこには、ずいぶん曲がった変形曲線が描かれているが、あの変形曲線
乱流が振る舞うパラドックス的現象が多い流体力学に比べると、構造解析者にとって中心的テーマである静力学は面白みにやや欠けるというのが筆者の感想であるが、どうであろう。定量的にはと
有限要素法の理論を最初に提示したのが、前の話の最後に紹介したクーラント(Courant;独1888-1972)であることを知っている人は、おそらく有限要素法の基礎に造詣が深い人