今、この稿を懺悔のつもりで書き始めている。懺悔の理由は後で告白する。今回のテーマはFEM 解析におけるある反力値のことである。 まず図1 を見ていただきたい。左右にある図は、2
今、この稿を懺悔のつもりで書き始めている。懺悔の理由は後で告白する。今回のテーマはFEM 解析におけるある反力値のことである。 まず図1 を見ていただきたい。左右にある図は、2
今、街中の専門書も並べている大型書店へ行って、機械、土木、建築分野の各書棚を巡って板の力学に関する書籍を求めても、まず無いことを発見するであろう-幸運な人は、わずかにティモシェ
FEM で使われる要素の中で、たとえば四角形要素の4 頂点のみにしか節点を持たない要素を1 次要素と呼び、要素辺上(要素内も含めて)にも節点を持つ要素を、その数に比例して2 次
前回、板の構造力学にも“境界層”の概念が存在する話を紹介した。ここでは、もう少し境界層のことについて話を続けてみたい。前話では、式(3)で定義される物理量が境界層に関係すること
梁や板の構造力学を扱う教科書に出てくる単純支持という用語はおそらく洋語からの翻訳だろうが、この命名を不思議に思うのは筆者一人であろうか。他の支持条件が、固定端、自由端あるいはロ
板要素にとって板厚は非常に重要なパラメータである。今回は、その板厚について論じてみたい。ただ、板厚そのものを取り上げても普遍的な話はできないゆえに、平板の代表的寸法であるスパン
本エッセイも、とうとう100 話を迎えることになった。16 年前の第1 回目を“平板要素の歴史”というタイトルで始めている。そこでは主に薄板要素の話題を採り上げている。 現在、
岐阜県の土岐市に妻木町という地域があるとのことです。地図を眺めて、JR中央本線の土岐市駅の位置を少し南にたどっていくと、たしかに妻木という町名を見つけることができます。祖先がこ
阪神・淡路大震災や東北での巨大地震を目の当たりにした建設系の構造設計者にとって、耐震設計の拠り所である振動理論で線形理論がどれほどの存在価値があるのか、設計現場を離れて久しい筆
構造物の固有振動数を求める解析は、実際の数値解析の困難さはともかく、それを表現する理論式は次式の通りシンプルである。よく知られているように、これは数学的には固有値問題である。