梁要素は他の要素に比べて、幾何形状が単純なぶん有限要素法(FEM)の使用時、入力データが増えてしまう宿命にある。断面主軸(強軸、弱軸)の方向を指定するための情報がその一つである
梁要素は他の要素に比べて、幾何形状が単純なぶん有限要素法(FEM)の使用時、入力データが増えてしまう宿命にある。断面主軸(強軸、弱軸)の方向を指定するための情報がその一つである
弾性学の基本式を円筒座標系や球座標系で表現すると、軸対称問題の理論展開がすっきりするので、いろいろ興味深い問題を提供してくれることになる。そんな中の一つに、対向集中荷重を受ける
筆者は第54話の“CAEにモノ申す”において、有限要素法(FEM)の勉強法として、弾性学との比較検証、それに知的好奇心の涵養といったものが必要と言ってきた。そこで今回、一つの具
本エッセイ第37話で“ある疑惑”というタイトルがあったことを読者は覚えておられるだろうか。そこでは、等分布荷重を受ける3辺固定1辺自由の矩形板の曲げモーメントの問題を話題にして
ずっと以前、“有限要素法よもやま話”の第27話に、“フランスの知恵子さん”のタイトルで、ソフィー・ジェルマンのことをとりあげたことがありました。今度は、“ロシアの知恵子さん”の
姉妹エッセイ“有限要素法よもやま話”のどこかで、古本市で発見した書籍の著者がゾンマーフェルトであったことを紹介しました。周知の通り科学史上、学術上の素晴らしい業績を上げた偉大な
4月中旬、岡山県の山間部を旅行してきました。古い呼称でいう美作の国です。美作と言えば、昔映画、テレビの時代劇でよく登場していた「作州浪人・宮本武蔵」というセリフがつい出てきそう
人生の持ち時間が少なくなってくると、人の一生に非常に関心を持ち、筆者はこのところもっぱら伝記物や評伝をよく読んでいます。もともと歴史が好きなため、歴史を彩った政治家、実業家、軍
19世紀英国の物理界で、われわれがよく知る物理学者の中に、何々卿と呼ばれる人は少なくとも二人いますね。一人は、絶対温度にその名を残す大物物理学者のケルヴィン卿であり、もう一人は
前回、明治9年(1876)に文部省から第2回目の官費留学生として杉浦重剛が選ばれたことを紹介しました。このとき、杉浦と同じ英国に、さらに同じく化学を学ぶ目的で派遣された人物がも