前々回、前回と片持ち梁先端に斜め集中荷重が掛かる問題を考えてきたが、今回は、同じ斜め方向の問題だが、強制変位の場合を考えてみる。 上図のように、梁先端部を斜め方向に変位量δが強

前々回、前回と片持ち梁先端に斜め集中荷重が掛かる問題を考えてきたが、今回は、同じ斜め方向の問題だが、強制変位の場合を考えてみる。 上図のように、梁先端部を斜め方向に変位量δが強
前回の終わりで、通常のFEMソルバーを利用するとき、(前回の)図1のような斜め集中荷重の載荷の場合、その荷重を鉛直、水平方向の両成分にベクトル分解して考えてもいいと言った。今回
今回から4回ほど、構造が非常にシンプルであるにもかかわらず-実際、ここでは片持ち梁を話の材料とする-工学部の学生さんたちが学ぶ初等材料力学の教科書では、ほとんど扱われない問題に
本エッセイ第52話では、“マトリックス三重積”という話をした。そこでの話題は、 CtBCという形の三つのマトリックス乗算の話だった。今回、さらに中央のBが逆マトリックス(インバ
今(2012年時点)から40年ほど前の有限要素法(FEM)の普及状況といえば-実は筆者がFEMに初めて接した頃である-海外からの輸入ソフトがようやく使われだし、市販ソフトがぼつ
前編では、固有値解析を含むアプリケーションプログラムにおいては、既存のMathlibの全面利用ではなく、自ら構築したプログラムスキームの中に固有値算法を取り込むことを勧めたとこ
最近のエンジニアリング分野では、市販のソフトウェアを利用することが定着したゆえか、はたまた技術計算プログラムの新規開発があまりない時代背景ゆえか、数値解析のことを詳細に記した新
前回、応力コンター図表示で必須となる節点位置での平均化処理の問題点として具体例を3例ほど挙げたが、後でもう一つ大事な場面があるのを忘れていたことに気づき、ここで改めて追記するこ
有限要素法(FEM)の普及が成熟段階になってくると、設計ツールというよりもプレゼンツールになってきた感を呈してきている。そこには、もはや物理的関心はあまり念頭になく、出てきた結
前回の話の展開で、ガウスの発散定理(下式)が、有限要素法(FEM)の基本式の誘導で重要な鍵になっていること分かっていただけたろうか。 式(1)内のベクトルを成分表示で表現すれば